4月例会時に、クラブ表彰式を開催しました。
受賞者は、ソロプチミスト日本財団「活動資金援助」クラブ賞受賞の「NPO法人ねっこぼっこのいえ」様。
そして、SIA連盟プログラム「夢を生きる:女性のための教育訓練賞」北リジョン賞受賞者の佐々木明美様(仮名)でした。
「ねっこぼっこのいえ」は、様々な世代の方々が交流する子育てサロンです。
代表の太田千代様にクラブ賞が授与されました。
佐々木様(仮名)は、二人のお子さんを育てながら鍼灸師の資格取得目指し、将来はその資格を生かし、被災地でのボランティアや、悩みを抱えた人の助けとなりたいとの夢をお持ちです。北リジョンセクレタリーの佐藤会員よりリジョン賞が、内山会長よりクラブ賞が授与されました。
2月22日(水)、2月例会において、ミニ講話を開催しました。
演題は「ジェンダー平等社会の実現にむけて」、講師は篠田江里子会員でした。
篠田会員に当日講話の梗概を頂戴しご紹介します。
・国際女性デーとは1904年ニューヨークで参政権のない女性労働者が労働条件改善を要求してデモを起こしたことから始まり、国連は1975年(国際婦人年)に3月8日を「国際婦人デー」とし、女性の平等な社会参加の環境整備を加盟国に呼びかけた。
・3月8日「国際女性デー」を祝日としている国はロシア・中国など26ヵ国。
・社会的性別は社会で作られたイメージや役割分担であり、男だから、女だからと決めつけることで、男女の間に偏見や差別、不平等が生まれている。
・イコールペイデイとは、女性の平均賃金が男性と同額の平均賃金に到達する日のことを言い、世界各国で女性の賃金が男性より低い傾向にある中、賃金格差を金額ではなく時間の差に置き換えることで計算される。
・2022年のイコールペイデイは5月1日、2021年1月1日に男女が同時に働き出した場合、男性の1年間の平均賃金に到達するには、女性はさらに約4ヶ月働く必要があるということで、男女間の賃金格差は依然として大きな課題。
・「女性の政治参画マップ2021から」
都道府県版ジェンダーギャップ指数において北海道47位の衝撃!
経済・教育・行政・政治において極めて低い現実を受け、まずは政治分野を変える!!
・2022年秋「クオータ制を推進する会・北海道(Qの会)」が設立され、北海道の市町村から女性議員ゼロ議会をなくす取組が始まった。
「政治、そろそろジブンゴトにしませんか」
11月12日(土)14:00より、北海道大学農学部多目的室において、「Sクラブとソロプチミストの集い」を開催しました。
市立札幌藻岩高校4名、札幌聖心女子学院高校3名、札幌龍谷学園高校4名の生徒さん、顧問の先生各校から1名ずつ、国際ソロプチミスト札幌会員8名、講師の先生1名の計23名が参加しました。
助成金贈呈に続き、札幌大谷大学短期大学部保育科准教授の早坂聡子先生のご講演を拝聴しました。
「人とのかかわりから学べることー絵本を通してー」との演題で、医療、福祉、教育などいわゆる、「対人援助職」(援助を必要とされている人を援助する仕事)を目指している高校生に向けてのお話をして下さいました。
早坂先生は、児童相談所一時保護施設での夜の保育の担当など、様々な経験を積まれ、沢山の子どもたちと関わってこられました。また、絵本に造詣が深く、実際に絵本の朗読を通してのお話もして下さいました。対人援助職に就くためには、思いやりの心と、想像する力が必要だと説かれます。そして、「失敗を恐れず挑戦してほしい。挫折してもいい、挫折を味わった人の方が人の悩みに寄り添うことができるのです。」と話されました。
先生のお話は、生徒さんたちの心に響いたようで、終了後のアンケートでも、「人とのかかわり方の大切さを学んだ。」という感想が複数あり、「前例がなくても自分がなればいい。新たな将来の夢が見つかった。」「挫折は失敗ではない。この先たくさんの挫折を経験するだろうが、挫折することに誇りを持って行きたい。」などのコメントもありました。
今回、当初は、10名以上多くの高校生の参加者を予定しておりましたが、コロナ感染のため、人数が半分になってしましました。今回の早坂先生のお話が大変心に残るお話だったので、もっと多くに生徒さんに聞いていただきたかったです。
休憩をはさんで、デートDVについて学びました。今回は、手稲高校放送局制作の啓発ビデオを視聴しました。
各校からの活動紹介、SI札幌の活動紹介を行い、閉会となりました。
早坂先生 藻岩高校発表
聖心女子高発表 龍谷学園高発表
10月例会時に、卓話を行いました。
講師は、認定NPO法人「チャイルドラインほっかいどう」顧問の児玉芳明様、
演題は「子どもの声に耳を傾けて~」でした。
子ども電話相談、チャイルドラインは1986年、イギリスで誕生した活動で、
世界147か国、181団体が活動しているそうです。
「チャイルドラインさっぽろ」が2004年に発足、2017年から
「チャイルドラインほっかいどう」と名称変更されました。
毎年、全道55万人の小・中・高校、特別支援学校の全生徒に
電話番号が書かれたカードを配布しています。
子どもたちは、虐待、いじめ、貧困などの厳しい現実の中に置かれ、
子どもの数は減っているのに、自殺数が10年で2倍に増えているのです。
1年以上訓練を受けた受け手と呼ばれるボランティア35人が3人一組で
交代で電話応対をしています。
最初はなかなか声を出せない子どもがほとんどだそうです。
受け手からは「こうしたほうがいい」などとは絶対に言わず、
子どもの話を聞くことに徹しているそうです。
話を聞いてくれる大人の存在が子どもの命を救うことにつながっており、
この様な活動の重要性を再認識しました。
会員からの質問で、行政との関係について問われました。
お役所は担当者が次々変るので、活動の継続が難しいとのお答えでした。
このような活動こそ行政が携わるべきと感じました。
児童虐待防止オレンジリボン活動も、15年目となります。
新型コロナウイルス感染対策により、会員が集まってのリボン作製は3年ぶりでした。
9月6日(火)、10人の会員が作業をし、2,000個を作りました。
また、参加できなかった会員は各自自宅で作成し9月例会に持ち寄りました。
10月17日(月)、札幌市内3クラブ(SI札幌中央、SI札幌ノイエ、SI札幌グローリア)、
札幌市医師会夫人部杏花会と共に、札幌市児童相談所に、
5団体で合計1万個の手作りオレンジリボンと啓発用ポケットティッシュをお届けしました。
今年度就任された、児童相談所宮本まゆみ所長より、現状についてのお話を伺いました。
警察との連携強化で児童の保護等がよりスムーズになっており、弁護士の常駐により、
難しい保護者等との対応に苦慮するケースが減少しているとのことでした。
また、一時保護児童が増加し、施設が足りないとのこと。
令和7年度、第二児童相談所が白石区に開設予定とのお話もありました。
10月28日(金)には北海道庁保健福祉部子ども未来推進局を訪ね、竹澤孝夫局長に、
リボン2000個、ポケットティッシュ5000個をお届けしました。
竹澤局長からは、道の若年妊娠支援の紹介がありました。
「全国で、妊娠を誰にも相談できないまま医療機関以外の場所で出産し、
対処法がわからず生後間もない乳児が死亡する事件が起きており、
その背景には、望まない妊娠や10代の妊娠があることが重大な問題となっています。
北海道では、妊娠にとまどっている方に向け、地域の相談窓口を紹介するホームページ
『にんしんSOSほっかいどう』を開設しています」とのことでした。
児童虐待と言っても様々な背景があります。道の取り組みに期待しております。
札幌市児童相談所にて
北海道庁保健福祉部子ども未来推進局にて
9月28日(土)13:50より、ホテルロイトン札幌にて、「第1回研修会」が開催されました。
SI札幌からは8名が参加しました。2年ぶりの対面による開催で、全体で約250名の参加でした。
ガバナー報告、各委員会からの報告に続き、記念講演を拝聴しました。
講師は、国連UNHCR協会の、芳島昭一氏で、演題は、「難民問題の現状とわたしたちにできること」でした。
「難民というと特別な人々のような印象を受けるが、彼らは普通の人々で、なりたくてなったわけではない。
8,240万人を言われていたが、ロシアのウクライナ侵攻により、1億人を超えた。」
と現状を紹介し、さらなる支援の必要性を強く訴えておられました。
大変貴重 なお話を伺うことができました。
6月11日(土)13:30より、札幌グランドホテルにて、「第6回7クラブ合同セミナー」を開催しました。SI札幌が担当クラブでした。
参加クラブと人数は、SI恵庭8名、SI石狩4名、SI岩見沢1名、SI札幌中央7名、SI札幌グローリア1名、SI札幌ノイエ5名、SI札幌10名でした。
はじめに、「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」代表の、平井照枝さんより、「ひとり親世帯の現状と課題 ~理解から共生へ~」との演題でご講演をいただきました。
「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」は、母子家庭の子と母の両方を体験された平井さんが、当事者に寄り添った活動がしたいと2008年に立ち上げた団体です。ひとり親の皆さんが安心して生活できるように、公的な支援や地域で活動をするNPOなどに繋げる活動をされています。また、当事者支援として、「聴きあう会」、「シングルマザーのためのエンパワメントトレーニングセミナー」の開催や、食糧支援、子どもさんへの学習支援などを行っています。2019年には「シングルマザーサポート団体全国協議会」を立ち上げ、全国の30団体と連携し中央省庁への要請や各自治体への要望をしています。2020年のコロナ禍以来、食糧支援がメインになり、会員も2019年末の140名程度から、現在は900名近くになっており、2020年2月から2022年3月までの食料支援は、延べ3,437世帯8,568名に上っているとのことです。
日本のひとり親世帯の相対的貧困率は48.1%(大人が二人の世帯の相対的貧困率は10.7%)、OECDの中で最悪の状況です。働いても貧困率が下がらす、ワーキングプア―の状態が多いのです。平井さんは、死別の場合の遺族年金に比べ児童扶養手当の所得制限など支給基準等に問題があると考え、行政に改善を訴えています。日本は養育費の受給率が24%、また、義務ではないので国が強制的に取り立てることがない、DV被害の現状が理解されていないなど、ひとり親の家庭は多くの困難を抱えています。特にコロナ禍になってからは、食事の回数を減らした家庭が18%、子どもの体重が減った家庭が10%と、非常に厳しい状況です。
平井さんは、「お金がないことが貧困ではありません。困りごとがあり、孤立している、この三つが合わさることで貧困の状況になります。ひとり親だから貧困なのではなく、労働環境や家族ケアなど、誰もが関係のある問題として、私たちが暮らすこの社会が、病気や介護など、どの様な状況になっても、安心して暮らせる社会が必要です。まずは、ひとり親の現状を理解して頂き、それぞれの立場で出来ることを広げていくことで、支え合いの共生社会になるのではと思っています。
シングルマザーは可哀そうな存在ではありません。支援を受けるだけの存在ではありません。社会で貢献できる力を持っています。そのことをお伝えして今日のお話しを終えたいと思います。」と結ばれました。
休憩をはさんで、各クラブ会長から簡単なクラブ活動報告を頂きました。各クラブとも、コロナ禍で大きな事業ができない中、色々と工夫して歳入活動をされていることが分かりました。
昨年度は中止となり、今回も当初3月開催の予定が延期になり、やっとのことで開催できました。
来年は「すんなりと」開催できることを願います。
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